2017/11/22

錫の効能

錫タンブラー
錫には水や(密閉の状態での)内容物の酸化を遅らせたり、水の性質を軟らかくする効果があります。
昔の中国では井戸の中に錫の塊を入れておいたり、茶葉の保存に錫器が使われていました。徳利に酒を入れておくと、軟らかくまったりとした味に変わります。なので、利き酒には向かない金属です。錫特有の金属の匂いも多少あるので、竹酒と似た物と思っても良いと思います。
花器では水の酸化を遅らせるため花持ちが良くなると言われています。多少、花持ちは良くなりますが、酸化を遅らせるだけで浄化機能はありません。腐ります。
又、酒がまろやかになったりコクが出るように味が変わったと感じるのは、錫の容器に数分触れていなければ効果は出ません。ぐい呑みでは殆ど効果は出ないでしょうね。
ビアマグやチロリなどの少し大きなものなら、酒が錫容器に付着している時間が長いため効果は出ると思います。錫容器に入れ、容器をゆっくり回したり、マドラーでゆっくり掻き回すと錫の効能は出やすいでしょう。

少し前より、錫の素材が斬新なものとして見直され、それは良いことですが、錫の特性が誇張されすぎている宣伝も見受けられます。
水が綺麗に浄化されたり、その水で健康にもなるというのは間違いであり大げさです。
又、錫の表面も酸化しますので、酸化錫の状態では錫の効能も落ちると思います。(推測)

使う本人が「鰯の頭も信心から」で飲めば健康になるかもしれません。暗示効果で。(笑)

酒が美味しく変わる(感じる)のは、適した酒と錫の効能、器の形状、本人の好みが合わさる必要があります。うまく使えば、酒、コーヒー、茶と、軟らかくコクが増し美味しくなる金属ではあります。
※科学的な数値で検証したものではありません。個人の体感です。